紙を選ぶ｜ヴァンヌーボDigitalシリーズ

ラフ感
下図は、紙表面の三次元粗さを示したものです。
一般的なマットコート紙（右）に比べ、ヴァンヌーボシリーズ（左）の方が
凹凸の高低差があり、ラフな手触りであることがわかります。

• 
  ヴァンヌーボシリーズ
• 
  一般的なマットコート紙

印刷適性
ヴァンヌーボ（左）と一般的なマットコート紙（右）の、紙表面を写した電子顕微鏡写真です。
マットコート紙では、光を乱反射させるために、複数の無機填料を用いており、大小さまざまな形が確認できます。
一方ヴァンヌーボの表面に見えるのは、球状の有機ピグメントです。
この球状ピグメントは中空状になっており、均一で軽く、手で触れたときの自然な手触りを生み出しています。
また、球状の粒子の隙間に細かな無機填料を用いることで、印刷時のインキ転写率を向上、
ラフな風合いと印刷適性を両立させているのです。
インキの重なりにより豊かで微妙なニュアンスの光沢感をコントロールできるため、
表情豊かな印刷物に仕上げることができます。

• 
  ヴァンヌーボシリーズ
• 
  一般的なマットコート紙

FSC®森林認証紙
ヴァンヌーボシリーズは全銘柄がFSC森林認証紙です。
環境配慮が求められるシーンでも、不自由なくお使いいただけます。

デジタル印刷に最適化した3銘柄
HP Indigoデジタル印刷に最適化した「ヴァンヌーボLT-FS」、
高速インクジェットデジタル印刷に対応した「ヴァンヌーボSIJ-FS」、
UVインクジェット対応のロール品「ヴァンヌーボRIJ-FS」をご用意しています。

HP Indigoデジタル印刷は、液体トナー「HP Indigoエレクトロインキ」を用いた電子写真方式の印刷です。
従来の粉体トナーと比較して、紙に定着させた際のインキ皮膜が薄く、紙の持つ風合いを損ないません。
「ヴァンヌーボLT-FS」では、特殊表面加工によりHP Indigoデジタル印刷に最適化。
HP社における認証紙テスト^※1において、定着性、搬送性、ブランケットへのダメージという
3つの評価項目の全てにおいて高評価を得て、「HP Indigo デジタル印刷機認証紙」として認定されました。
網点再現性と印刷濃度の向上、印刷前のプライマーが不要といったメリットがあります。
また、マットコート紙に比べ、1/30以下^※2までダート（夾雑物）を低減。
インキ定着時間も短くヴァンヌーボV-FSに比べ、約1/4^※3になりました。

「ヴァンヌーボLT-FS」は、通常のオフセット印刷にも対応。たとえば書籍の場合、
初版はオフセット印刷で、中・小ロットの重版はデジタル印刷でといった使い分けが可能です。

※1 HP Indigo 1x000シリーズ、7x00シリーズにおいて4色印刷テストを実施
※2 製紙メーカー調べ　各紙四六判500枚の表裏を目視調査
※3 製紙メーカー調べ　セロハンテープ剥離テスト結果（プライマーなし）

高速インクジェット方式のデジタル印刷に対応した製品です。
線（ライン）状に配置されたノズルからインクを連続噴射し、その下を紙が通過する「ラインヘッド構造」で、
家庭用プリンタのようにヘッドを左右に動かす必要がないことにより、印刷の高速化を実現しています。
また、インクジェットプリンタはその機構上、点の密度で階調を表現するFMスクリーンであるため、
高精細であることも特徴の一つです。
「ヴァンヌーボSIJ-FS」では、紙表面への適切なインク着弾によって白抜けを低減し、
高速インクジェット方式においても適度なグロス感が得られます。
※一般のご家庭の水性インクジェットプリンタには対応しておりません。

UVインクジェットプリンタに対応したロール紙タイプの製品です。
UVインクジェットプリンタは、ヘッドを左右に動かしインクを吹き付け、
印刷と同時にUV照射でインクを硬化させます。
大判のシート、ロール紙が使用できる機種があり、バナーやポスターなどの大きな印刷物に適しています。
※「DEEP UV ヴァンヌーボ-FS」より銘柄名変更いたしました。