
コレクションNo. 34
芸術として刷られたマンガ
──SHUEISHA
MANGA-ART HERITAGE
マンガの一コマを、こんなに長く見つめたことがあったでしょうか。これは、マンガを消費財ではなく、後世に受け継がれるアートにする試み。体温や肉声まで感じられるような濃密な空気感、気づかなかった細部の発見等々、雑誌やコミックスとはまったく違う、異次元の体験がもたらされるこの作品は、ドイツ・グムンド社が主催する2021年のグムンドアワードを受賞しています。

紙について話そう。No. 34
岸 政彦・鈴木成一
優れた装丁とインタビューにはそんな共通点があったのかと、意外な事実に気づかされる対談です。気取りのない会話の隅々に、いくつもの印象的な言葉が潜んでいます。

紙の生まれる風景No. 30
特種東海製紙 岐阜工場
ペーパースラッジ
ペーパースラッジ
紙は、森や川が形を変えてできたものだ。
いわば自然の一部を一時的に借りて
つくっているわけだから、役割を終えたら、
環境に調和する状態で返す必要がある。
岐阜工場では、紙を抄くために使った水は、
凝集沈殿やオゾン脱色などの
強力な浄化処理装置を通してから川に戻す。
その純度は高く、川の水よりも透き通っているほどで、
酸素が豊富に含まれることから
生きものも良く育つという。

紙の向こう側No. 01
All-winの
カカオ殻パッケージ
社会や産業、環境問題の先端で活動する企業の取り組みを、紙を通してリポートする新企画「紙の向こう側」。
今回は、農家を含めた関係者全員を大切にするという思想を商品パッケージにまで貫き通しているチョコレートブランド、dari Kの吉野慶一さんにお話をうかがいました。

コレクションNo. 33
靴の廃材を漉き込んだ
和紙製のシューズボックス
見慣れた箱の、見慣れぬ質感。これは、
「田中義久 東京デザインスタジオ 共同研究 vol.02」で
発表された、靴の廃材を漉き込んだ
和紙から作られたシューズボックス。
世の中のアップサイクルへの意識を高め、
廃棄物を出さない未来へ
皆で進んでいくための第一歩です。