
コレクションNo. 33
靴の廃材を漉き込んだ
和紙製のシューズボックス
見慣れた箱の、見慣れぬ質感。これは、
「田中義久 東京デザインスタジオ 共同研究 vol.02」で
発表された、靴の廃材を漉き込んだ
和紙から作られたシューズボックス。
世の中のアップサイクルへの意識を高め、
廃棄物を出さない未来へ
皆で進んでいくための第一歩です。

紙について話そう。No. 33
糸井重里・津田淳子
長くあるから生み出せる新しさ。
余地があるから膨らむ想像力。
どれだけ技術が進んでも、いや、
進むがゆえに、欠かせない存在になる。
紙の価値を改めて
信じさせてくれる対談です。

紙の生まれる風景No. 29
特種東海製紙 岐阜工場
仕上室
紙を作らない紙づくりの職人たちがいる。
壁や床の微細な起伏や傷まではっきりと見えるほど、
明るい光が隅々にまで染み渡っている部屋。
ぱららぱららと滑らかな手つきでめくられていく紙に、
まばたきの隙もなく鋭い視線が投げかけられる。
粛々と集中し続ける姿に威厳さえ漂う彼女たちは、
不備のある製品が出荷されてしまうことを
防ぐ水際の番人。

紙の研究室No. 31
ゼオミライ
──ファインペーパーの
ニューノーマル?
コロナ禍をきっかけにライフスタイルの見直しが進んでいる今。マスクの着用や手指の消毒以外に、紙選びの視点も変化させてみてはいかがでしょうか。

コレクションNo. 32
竹尾ポスターコレクション
20世紀のポスター
[図像と文字の風景]
──ビジュアルコミュニケーションは可能か?
言語や文化、国籍を越えて、人と人はわかり合うことができるのか。そんな答えのない普遍的な問いに、旺盛な創造力と実験的精神によって向き合い、ビジュアルデザインの可能性を拡張してきた構成的ポスターを辿る展覧会が開催されました。会場に並べられた130点の問いが、デジタル全盛期とも言える現代に、歴史とメディアを越えたコミュニケーションの本質を投げかけます。