紙をめぐる話|紙の研究室 No.17

モノトーンと
トリプルトーンの検証
—白黒の世界に
奥行きをつくる

写真原稿をいかに忠実に再現するか。
その鍵となるのが微妙な色気の表現力です。
今回は、モノクロを黒の濃淡のみで表現する
モノトーン印刷と、スミと特色2色の3版で表現する
トリプルトーン印刷、それぞれで同じ一枚の写真を
刷り出してみました。なめらかさ、奥行き感、
立体感など、仕上がりに歴然と現れる表現力の差を
眼を寄せてじっくりと見比べてみてください。

初出:PAPER’S No.48 2014 冬号
※内容は初出時のまま掲載しています

オフセット1色印刷
(スミ)


K

オフセット3色印刷
(トリプルトーン)


特色A


特色B


K

網点を拡大することで、
印刷の違いがはっきりと見えてくる。
スミ一色の網点が一定の間隔を空けて並列する
モノトーンに対し、トリプルトーンは特色と
スミが複雑に絡み合う。その構造の違いが、
そのまま表現力の緻密さの違いとなっている。

photo: 安永ケンタウロス(amanagroup)

網点の拡大図


モノトーン


トリプルトーン

 

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