オペークインキと |
色紙への印刷に欠かせない白の表現には、シルクスクリーン、 箔押し、 そしてオペークインキの3種類の方法があります。 なかでもオフセットで印刷できるオペークインキは、 その特性をつかめば色紙との組み合わせ次第でいろいろな印刷効果が得られるインキです。
初出:PAPER’S No.35 2010 夏号
※内容は初出時のまま掲載しています
オペークインキとは?
オフセット印刷用の特色インキで、通常のプロセスにはない不透明性が特徴です。カラーバリエーションもありますが、使われているのは白色が大半です。 プロセスインキに二酸化チタンなどの顔料を加えてつくられ、顔料の粒子を大きくして光の透過を防ぐことで、不透明性を出しています。完全に下地を消すほどの隠ぺい性がないため、紙地の影響を受けた白色になり、シルクスクリーンや箔とはまた違った白の表現を見せてくれます。独特のマット感とざらつきがあり、ベタ印刷、プロセスとの刷り重ねや紙の地色とのバランスなどにより、バリエーションある印刷効果が得られます。