紙をめぐる話|紙の研究室 No.02
ミクロの視点から |
目で、手で、感じていた、紙の風合いの正体をご覧ください。触り心地や見た目など、感覚的な判断によると思われがちな風合いを検証するために、風合いを生み出す大切な一要素である、紙の表面の凹凸に注目しました。紙の表面状態を立体的に解析した「表面粗さ三次元図」と、表面の不規則性を数値化した「表面粗さ」を計測。今回は質感があり、印刷適性も高いラフ・グロスを中心に検証しています。
初出:PAPER’S No.33 2009 秋号
※内容は初出時のまま掲載しています
「表面粗さ三次元図」とは?
表面の凹凸の形状を立体的な面として解析しています。日ごろ感じている紙の質感の様子が、三次元投影図で確認できます。
「表面粗さ」とは?
表面の粗さと不規則性の度合いを数値化したものです。今回は一般的なコート紙を「1」とした時の相対的な数値を算出しました。