- 22.11.01
『ブレーン』2022年12月号 掲載
クリエイティブの専門誌『ブレーン』(宣伝会議)に不定期連載中の、
クリエイターとファインペーパーのコラボレーションによる企画「感じるブックジャケット」。
クリエイターとファインペーパーのコラボレーションによる企画「感じるブックジャケット」。
毎回異なるファインペーパーのブックカバーを綴じこんだ人気企画です。
2022年12月号は、古谷萌氏が登場。
使用紙は、「ユニテックGA」です。
紙のエンボスの手触りに、新築マンションの壁紙のような清潔感を感じたという古谷氏。
その印象を逆手に取り、「不潔なもの、ここに留まってはいけないもの」として、
ブックジャケットの上に一匹の蠅が配置されました。
ブックジャケットの上に一匹の蠅が配置されました。
「たった一匹の蝿のような存在さえ許されない世界は、息苦しくはないか」というメッセージを忍ばせながら、
作品タイトルにあるとおり、「書物に蠅が止まるほど、内容の鮮度が古い」「蠅に気付かないほど読書に熱中してしまう」という
2つの状態を表したブックジャケットです。
作品タイトルにあるとおり、「書物に蠅が止まるほど、内容の鮮度が古い」「蠅に気付かないほど読書に熱中してしまう」という
2つの状態を表したブックジャケットです。
「ユニテックGA」からミディアムグレー、ばら、シトロンの3色を選択、
白インキの上に蝿を4色印刷、羽の部分には透明ホログラム箔を施し、角度を変えると鈍い光を放ちます。
加えて、蝿のフォルム全体をエンボス加工で浮き立たせることで、リアルな存在感を追求しました。
Book Jacket: Senses 感じるブックジャケット VOL.62
「情報鮮度が低く腐敗する書物
或いは
蝿に気付かぬほど熱中する人」
或いは
蝿に気付かぬほど熱中する人」
デザイン:古谷萌
使用紙: ユニテックGA ミディアムグレー、ばら、シトロン 四六判Y目 100kg
印刷加工:UVオフセット5色(プロセス4色+特色白)+箔押し(透明ホログラム)+エンボス